寄居町の男衾地区には、個人の方が里山二つほどを開放して作られた自然公園があります。
とは言え、木々や花はあまり十分とは言えず、春のほんの一時期だけ、桜やカタクリを見に訪れる人がいるくらいです。整備途中なのかもしれませんが、多くの木が切られ、斜面は痛々しい土肌を見せている場所が多くあります。
それでも寄居町の花、カタクリが、今年も斜面にかわいらしい姿を見せてくれました。
カタクリはユリ科の春の花で、スプリングエフェメラルとよばれる一群のひとつです。お日様が当たると花弁が美しく反り返ります。
昔はこの地下茎から抽出したでんぷんを、片栗粉として利用していたそうです。
春の妖精の名にふさわしい、優雅で繊細な姿です。
花によって紫の色の濃淡が違うのもかわいらしく、まだ枯れた大地にすんなりと首を伸ばす様子に、思わず笑みがこぼれます。
寄居町には何か所かカタクリの群生地がありますが、有名なところでは、鉢形城址にも手入れされた保護エリアがあります。まもなく鉢形城址の巨木エドヒガンが開花するので、あわせて見に行きたいと思います。
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